第71章 目的を持って謝罪する

「うん、じゃあ君はそのまま店に行ってて。わざわざこっちまで来なくていい。俺が行くほうが早いから」

『分かった。じゃあ店で待ってるね』

「うん」

通話を切ると、遠野奏斗は隣の父――遠野周生へ目を向けた。

「千絢、来るって。今から行こう」

遠野周生はぱっと表情を明るくして、口元に笑みを浮かべる。

「よし、行くか」

やはり奏斗に連絡させたのは正解だった――そんな顔だ。

車を走らせながら、遠野周生が横目で息子をうかがう。

「そういえばさ。千絢をよく連れて飯を食いに行ってたなんて、俺は知らなかったぞ?」

「その頃、父さんはいつも仕事で手一杯だっただろ。いちいち報告するほどのことでも...

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