第78章 どこを骨折したいんだ

「まだ悪口言えるの? 今日は徹底的に懲らしめてやる!」

遠野彩芽が鬼の形相で、夜見千絢の顔めがけて爪を立てる勢いで飛びかかった。今日こそ引っかいて、ぐちゃぐちゃにしてやらなきゃ気が済まない――そんな目。

だが千絢は、ひらりと身をかわす。

彩芽は勢い余って椅子に突っ伏し、次の瞬間、千絢の蹴りが容赦なく入った。どさっ、と床に転がる彩芽。その上に、千絢が足を乗せる。

「私に手ぇ出したの、あんたが初めて」

それを見た小林佑が、かっとなって千絢の髪を掴みに来る。

「千絢、危ない!」

遠野奏斗の叫びが飛んだ。

千絢も気づいて身を引こうとした、そのとき。

視界を塞ぐように高い影が差し込ん...

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