第96章 言い方ってもの知らないの

じゃあ、何かあるたびに、妹の代わりに姉が答えてるのはどうして?

そう思った直後、宮本治樹は夜見千絢を連れて学習室へ入った。室内を見渡しながら、淡々と言い渡す。

「まずはここで座学だ。理論を覚えてこい」

近藤コーチから「千絢を見てやってくれ」と頼まれてはいたが、初日だと聞いた時点で、宮本は迷わず座学に回すと決めていた。

――自分のクラスの人間が、新人相手に基礎理論から付き合うわけにはいかない。

たとえ夜見千絢が、目を引くほど整った顔立ちの女の子でも、だ。

「竹内先生、新しい受講生です」

宮本が講師席の竹内先生に声をかける。竹内先生は、宮本が直々に連れてきたというだけで状況を察した...

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