第98章 怪我をしたのか?

宮本治樹は苛立った目つきで、夜見美羽のほうをちらりと見た。

「……ちょっと待って」

夜見千絢は、美羽の狙いなんてとっくに見抜いていた。あれは、わざわざ邪魔しに来たのだ。

だからすぐ口にする。

「あなたはそっちで。私は先に帰る」

「うん。……明日も来るのか?」

宮本治樹が思わず聞いてしまう。

言った瞬間、余計なことを聞いたかもしれない、と自分で思った。

「状況次第」

夜見千絢はそれだけ告げて、背を向けた。

出ていく千絢の背中を見送りながら、夜見美羽は口元に得意げな笑みを浮かべる。

千絢がいなくなったのを確認してから、宮本治樹は美羽のところへ歩いていった。

「で、まだ何か...

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