第101章

意織の胸の奥が激しく波打ち、生理的な吐き気がこみ上げた。

ベッドの縁に手をついて身を起こそうとし、氷のように冷たい声で言い放つ。

「出て行って」

「嫌です」

夏菜は手を伸ばして意織の手首を掴み、青黒く腫れた注射痕に爪を深く食い込ませた。

走った激痛に、意織は無意識にその手を振り払う。

その瞬間、夏菜はまるで巨大な力で弾き飛ばされたかのように、ベッドの縁に沿って滑り落ち、傍らのヒーターに勢いよく体を打ち付けた。

ドン、と鈍い音が響く。

「お腹が、痛い……っ」

夏菜は床にうずくまり、両手で下腹部を押さえた。その額には一瞬にして冷や汗が浮かぶ。

彼女はぼろぼろと涙をこぼし、悲痛...

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