第11章

意織の箸を持つ手が、ぴたりと止まった。

顔を上げてお祖母様を見やれば、その深い皺が刻まれた顔には、ひ孫を待ちわびる切実な思いが滲み出ている。

離婚するという事実をすべて打ち明けてしまいたかった。だが、言葉は喉の奥につかえて、どうしても声にならなかった。

ためらっているその時、深の声が響いた。

「お祖母ちゃん、心配しないで。俺と意織で頑張るから」

彼はそう言って、お祖母様に穏やかな笑みを向けた。

意織は弾かれたように深を振り返った。

深の言葉を聞いて、お祖母様はたちまち顔をほころばせた。

「ええ、ええ! 良い知らせを待っているわよ」

朝食の後も、お祖母様は意織を引き止めてしば...

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