第121章

スマホ、パソコン、タブレット――外部と連絡を取るための通信機器は、すべて没収されていた。

中年のメイドが毎日時間通りに三食を運んでくる。栄養バランスは完璧だが、味気ないものばかりだった。

「新谷さん、一ノ瀬様からの言いつけです。お体に良いですから」

夏菜はその水っぽいお粥を見つめ、胃の奥からこみ上げる吐き気を覚えた。

ハンガーストライキの代償は、深の同情ではなく、さらに徹底された監禁だった。

彼女は馬鹿ではない。今回ばかりは、本当に深の逆鱗に触れてしまったのだと理解している。

だが、それがどうしたというのか。

たとえ自分が負けるとしても、意織というあの女にだけは、絶対に良い思い...

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