第24章

意織は病室のドアを押し開け、中へ足を踏み入れた。

室内は静まり返り、心電図モニターの微かな電子音だけが等間隔に響いている。

ベッドに身を預ける祖母は、顔色こそ蒼白だったが、思いのほか気丈そうに見えた。

彼女は意織に視線を向け、手招きをする。

意織はベッドの傍らへ歩み寄り、そのしわがれた手をそっと握りしめた。

「意織……あなた、本当に深と離婚する決心はついたの」祖母は単刀直入に切り出した。声は弱々しいものの、その響きには迷いがない。

意織の胸が小さく痛む。祖母がどれほど自分を可愛がってくれているか分かっている。それでも、この問いに対してこれ以上嘘をつきたくなかった。

「おばあさま...

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