第25章

「言ったはずだ。離婚はしない!」深の声は強硬だった。

ふたりの言い争う声は次第に大きくなり、ドアの前にキヨが蒼白な顔で立っていることなど、まったく気づいていなかった。

彼女の呼吸は荒くなっている。

目の前で口論を続ける孫と孫の嫁、そして深の背後に隠れ、いかにも可憐で弱々しい様子を装う夏菜を代わる代わる見つめた。

「お前たち……一体、何を騒いでいるんだい?」老婦人の声は弱々しかったが、無視できない威厳がこもっていた。

その声に、意織の体はビクッと強張った。振り返ってドアの方を見ると、今にも倒れそうな老婦人の姿があり、心臓をきつく鷲掴みにされたような衝撃が走る。

「おばあさま!」意織...

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