第47章

その晩、意織は大奥様に引き留められ、母屋に泊まることになった。

深も帰らず、隣の客室に滞在していた。

深夜、意織のスマホが光った。

暁からのメッセージで、たった一言だけ記されていた。

『意織、裏が取れた。明日の朝九時、いつもの場所で』

翌朝早く、意織は退職手続きを理由に会社へ向かうふりをして深の目を盗み、人目につかない隠れ家的な茶室へと足を運んだ。

「ほら、自分で見てみろよ」暁は分厚い封筒を意織の前に押し出し、ついでに苦丁茶を一杯注いでやった。「あの夏菜って女、お前が思ってる以上にえげつない手を使ってるぞ」

意織が封を切ると、中にはプリントアウトされたチャットの履歴と、送金画面...

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