第71章

深の心臓が、ぎゅっと鷲掴みにされたように縮み上がった。

意織の手を握りしめると、その冷たさが皮膚を伝い、骨の髄まで染み込んでくるようだった。

「意織、俺はどこにも行かない」

彼女の耳元でそう囁いたが、それが彼女を慰めるためなのか、自分に言い聞かせているだけなのか、彼自身にも分からなかった。

その時、病室のドアが再び押し開かれた。

悠が、息を切らして入り口に姿を現した。

その身には外の冷気を纏い、眼差しには隠しきれない凶暴な怒りが渦巻いている。

彼は深を一瞥もせず、まっすぐベッドへ歩み寄り、意識のない意織を見下ろしてギリッと拳を握りしめた。

「深、これがてめえの言う『静養』か?...

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