第78章

室内の照明は、相変わらず薄暗く落とされていた。

深は窓辺に立ち、火のついていない煙草を指に挟んでいる。その背中からは、冷ややかで荒んだ気配が漂っていた。

物音に気づいて振り返る。眉間に刻まれた陰惨な苛立ちは隠しきれていなかったが、来訪者の顔を認めた瞬間、無理やりに押し殺した。

「お祖母様、どうしてこちらへ」

「私が来なければ、お前はこの場で孫嫁をあの世へ送るつもりだったのかい? それとも、一ノ瀬家の顔に泥を塗るつもりだったのかね」

深は唇を噛み締め、押し黙った。

大奥様はベッドに歩み寄り、シーツと同じくらいに蒼白な意織の顔を見下ろして、微かに手を震わせた。

彼女は振り返り、タイ...

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