チェンジ・オブ・ハート

 彼女は膝をついた姿勢から立ち上がり、ドアまで歩いていって引き開けた。そこには、心配そうな顔をしたロイヤルが立っていた。

「大丈夫か?」

「うん、どうして?」

「独り言が聞こえた気がしてさ。俺が無理させすぎて、怒らせたんじゃないかって心配になった」

 彼女は首を振り、スマホを持ち上げた。「ニクスと話してただけ」

「ニクス?」

「親友。仕事の同僚以外だと、ほんとに唯一の友だちかも。幼稚園の頃からの付き合いなの。今週末は上司に仕事させられててね、デートに行かせたくないんだって」自分が電話をかけたのだと打ち明ける代わりに、彼女はニクスを身代わりにした。「すっごく怒ってる」

 ロイヤルは...

ログインして続きを読む