空気をきれいにする

ファムケは服を着終えていたが、寝室で髪をタオルで拭いているところだった。そのとき、ドアをノックする音がした。部屋まで着てきた水着姿の自分を、ロイヤルの視線が舐めるように追っていたのを思い出し、キスを盗みに来たのではないかと半ば本気で疑う。

「どうぞ」腰を折って髪を乾かしていた姿勢から起き上がりながら、そう声をかけた。

「……こんにちは」

視線がイマニと絡んだ瞬間、ファムケの全身に警戒が走った。昨夜、彼女にきつく当たった。あれは当然だと思う。けれどファムケは、誰かといがみ合ったままでいるのが好きではない。

「話せる?」イマニは物悲しい表情で部屋に入り、背後でドアを閉めた。

「いいよ」そ...

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