ア・バッド・スポット

第四十八章

ファムケは居間へ駆け込み、毛布にぐるぐる巻きにされたプレシャスを見つけた。プレシャスは必死に毛布を蹴り飛ばそうとしながら、ファムケの名を叫んでいた。

「しー……」ファムケは手を伸ばし、その小さな身体を引き寄せて抱きしめた。「大丈夫。ここにいるよ。ちゃんといる」

「いなくなっちゃったと思った!」プレシャスはしゃくり上げ、ファムケのセーターを両手でぎゅっと握ったまま、慌てて膝の上によじ登ってきた。

「ああ、いい子」ファムケはきつく抱きしめる。

「ごめんなさい!」プレシャスは泣き叫んだ。「どこにも行かないで」

ファムケは背中をさすり、腕の中でゆっくり揺らした。すすり泣きが落ち...

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