セラピー

ロイヤルは、医師が部屋に入ってくるのを見上げた。外傷の生存者に対応するのがいちばん得意だと聞かされていた人物は、彼の想像とはずいぶん違っていた。小柄で、黒ぶち眼鏡をかけ、髪はうなじでひとつに結ばれている。だが彼を立ち止まらせたのは、くしゃっとつぶれたベルベット地のジャージ上下だった。まるでベッドから転げ出てきたばかりのように見える。ずっとプレシャスを診てきたカウンセラーの推薦を、うのみにした自分を疑いはじめた。

「プレシャスちゃんとロイヤルさん?」女はやわらかな声で言った。「リベラ医師です。どうぞお入りください」

ロイヤルは立ち上がり、近くのテーブルで塗り絵をしているプレシャスに声をかけた...

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