ガラの準備をする

「うそでしょ、ファムケ。君を見た瞬間、うちの兄貴、ズボンがはじけ飛ぶんじゃない?」ジュビは、ガラの支度をしている彼女の寝室へ勢いよく飛び込んできた。

「こんなの序の口よ」ファムケは自分がまとっている象牙色のボールガウンをひらひらと指し示した。「ニクスを見たら腰抜かすわ」

そのタイミングを見計らったように、親友がバスルームから出てきた。ジュビは目を見開いたまま、信じられないといった顔でよろめきながら後ずさる。「ちょっと、タトゥーは? ピアスは? 黒いメイクは? あんた、あんた……」言葉を探して、口ごもった。

「普通、ってこと?」ニクスがくすくす笑いながら言った。「私だって、ちゃんと身なりを...

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