ラッシング・アウト

「なあ」ロイヤルは、愛してやまない女の青ざめた顔を見つめ、いま彼女の頭の中をどんな思いが駆け巡っているのかを案じた。「あいつの言葉に飲まれるな」

「信じるの?」ファムケは涙を瞬かせながら訊いた。

「おまえがプリンスとグルになって子どもを作って、いったん手放すふりをして、何年も経ってから取り返すためだった――って?」ロイヤルは笑い飛ばした。「ない、ベイビー。いちミリも思ってない。母さんは母さんで、罪悪感っていう自分の魔物と向き合わなきゃならないんだよ。とくに、いろんなことが明るみに出たいまはな。ミンディが何度も言ってたろ、うちの母親がどれだけ怪物かって。長いこと、あの過干渉を『子を守る母熊の...

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