いつまでも幸せに

「お誕生日おめでとう、ファムケ」ニクスは箱をテーブルの上ですっと押しやった。

ファムケは包みを開けるなり、吹き出した。「うそでしょ」

「それ、俺の顔?」ロイヤルは眉を真ん中に寄せて訊いた。

「覚えてる? 病院に行ったときさ、薬の調整をしても気分の波が全然よくならないって文句言ってて、ロイヤルが息をうるさくするだけで顔を殴りたくなることがあるって言ってたじゃない。――ほら、今ならできるよ」ニクスは得意げだった。ファムケが見せびらかしているのは、子ども用の自立式パンチングバッグで、ロイヤルの顔がどんと印刷されている。ニクスがわざわざ特注したものだ。

ロイヤルは箱を受け取り、にやりと笑った。...

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