第100章

白原剛也は全身がびくりと硬直し、信じられないという顔で目を見開いた。

『お前……上に報告したのか!?』

『ええ』

私の視線は刃みたいに冷たい。

『白原剛也。今すぐ手を引きなさい。そうしないと陸原グループが完全に崩れたとき、あなたは白原グループの利益をドブに捨てた張本人になる。理事会の狸どもが真っ先にあなたを吊るし上げるわ。そうなったら――あなたは終わりよ。あの叔母さんだって、あなたを守りきれない』

白原剛也の顔から血の気が引いた。震える手で資料をめくる。そこには詳細な数値と、致命的なリスク予測が並んでいた。

一行一行が、思い上がった頬を平手で叩くみたいに痛い。

理事会が介入すれ...

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