第115章

私は画面を食い入るように見つめた。指先が、すうっと冷えていく。

『現在、貴社のすべての中核プロジェクトを暫定的に引き継いだのは……叔父さんです』

叔父さん……?

数日前、個室で「藤原聡さんが大変なことになった」と親切ぶって忠告してきた男。

けれど目は笑っていなかった。計算だけがぎらつく、あの笑顔の虎。

頭の中で、点が線になる。

叔父さんはわざと藤原聡の重傷を私に漏らした。私を動揺させ、夜中にでもヨーロッパへ飛ばせるために。

私が国内を離れれば、白原グループは一時的に指揮系統が揺らぐ。そこへ踏み込んで、林原雨子たちと手を組み、理事会の名目で私の権限を奪う――。

見事な「虎を山か...

ログインして続きを読む