第118章

その夫婦をまっすぐ見据え、私は言葉を叩きつけた。

『私の夫が人を助けて重傷を負い、意識不明で生死も分からなかったとき――『彼を愛している』と口にしていたこの女性は、何をしていたと思います? 医者を呼びもしない。祈りもしない。夫が意識を失って抵抗もできない隙に、こっそり病室へ忍び込み、極めて際どい写真を何枚も『演出して』撮って……その夜のうちに日本のメディアへ送りつけたんです!』

廊下が、瞬時に墓場みたいな静けさに沈んだ。

私は三原佳恵子の顔を見た。紙みたいに真っ白になっている。そのまま、最後の一撃を重ねる。

『彼女はそんな卑劣な手でスキャンダルを捏造し、夫の名誉を潰し、私たち夫婦の仲...

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