第122章

翌朝。

病院の屋上ヘリポートには、プライベートヘリが早くから待機していた。

搭乗前、藤原お爺さんからビデオ通話が入る。

画面の向こうの、いつもなら威厳そのもののお爺さんは、今は痛ましさと不安を隠しきれない顔をしていた。

車椅子に身を預け、血の気のない藤原聡を見つめると、重く息を吐く。次の瞬間、杖を床に「ドン」と突き、怒鳴った。

『このバカ孫! 昔から勝手に決めて勝手に突っ走る! こんな大事を、よくも家に隠し通したな! 花が飛んで行って場を押さえなかったら、お前――外で野垂れ死ぬつもりだったのか!』

「お爺さん、こうして生きてますよ」

聡は口元だけをわずかに上げ、宥めるように言う...

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