第148章

林原雨子は形勢が悪いと見るや、顔色をさっと塗り替えた。背筋を伸ばして立ち上がり、正義の仮面で関係を切り捨てる。

『この件は、私は一切知りません! 陸原園子さんのほうから「核心技術を持っている」と連絡があったから、報告だけさせたんです。剽窃の疑いがあるなら、白原グループは絶対に見逃しません!』

陸原園子は、あまりの手のひら返しに目を見開いた。次の瞬間、怒りで全身がぶるぶる震えだす。

『林原雨子、あんた……橋を渡ったら切り捨てる気!?』

犬が犬を噛む見世物に、付き合う気はない。

私はスマホを取り出し、その場で通報した。

『白原花! 何するのよ!?』陸原園子が甲高く叫ぶ。

『別に』私...

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