第15章

藤原聡は言った。私は、彼が決して手放さない投資対象だと。

極限の独占欲を帯びたその賛辞は、私にとっては――目を覚まさせる警鐘だった。

投資対象とは、価値があるうちは大事に保管され、価値を失えば、いつでも切り捨てられるという意味だ。藤原聡は私の拠り所にもなり得るが、同時に、最も致命的な弱点にもなる。自分の運命を、ひとりの男の興味や賞賛に丸ごと預けるわけにはいかない。

私には私の切り札が必要だ。誰にも奪えない、本物の権勢が。

底の見えない瞳から視線を引き、ちょうどいい温度の笑みを作る。遠すぎず、近すぎず。

「藤原さんにとって、潜在価値が最大の投資対象になれるなんて。光栄です」

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