第25章

「神顔の天井」――その言葉が、幸村小秋のツボに綺麗に刺さったらしい。途端に口数が増える。

「見る目あるじゃん。けど友だちの話を聞いただけで何になるの? 私、小村俊がデビューしてから今までの高画質ステージ直撮り、ぜーんぶまとめたやつ持ってるけど。欲しい?」

それこそ、私が欲しかったものだ。

同じ『推し』という共通項を足がかりに、私はあっという間に幸村小秋と打ち解けた。

彼女はもう私を冷たく避けたりしない。昼休みになると、むしろ楽しそうに、自分で編集した小村俊の動画を見せてくる。

そして気づいた。

この、一見仕事に興味がなさそうな女の子は――映像編集とデータ分析に、驚くほどの才能と嗅...

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