第96章

新しい、私たち二人だけの家。確かに胸が躍る。

『うん』私は小さく頷き、背伸びして彼の顎にそっとキスを落とす。『あなたの言う通りにする』

週末、私たちは藤原の実家へ夕食を食べに戻った。

リビングは明るい灯りに満ちていて、親戚一同がこんなに揃うのは久しぶりだった。

食後、私は用意していた贈り物を取り出す。

『おばあさま、こちらを』

ベルベットの箱を開け、透明感のある鮮やかな緑の翡翠のブレスレットを差し出した。

おばあさまは艶のいい翡翠を見た瞬間、ぱっと目を輝かせ、私の手を握って笑った。

『まあ、なんて綺麗なの。花、気が利くねえ。おばあちゃん、すごく嬉しいよ』

『お義母さま、こち...

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