第205章 狡猾な御影伽耶

英子の語尾が、疑問を帯びて跳ね上がった。

それに続いたのは、途方に暮れるという感情だった。

彼女は零崎家に戻る前、瀬央千弥が暇つぶしにと買ってくれた携帯電話を使っていた。

その後、家に帰ってから、夏崎春香がキッズケータイに替えてくれたのだ。

中のSIMカードはまだ新しくする暇がなかったので、御影伽耶からの電話が通じたというわけだ。

考えてみれば、彼女たちが顔を合わせていない期間はもう半月以上になる。

英子は御影伽耶に対して複雑な感情を抱いていた。

最初、彼女は山の中で暮らしていた。ある日、突然一群の人々がやって来て、彼女たちを支援したいと言った。

それから彼女は仲間たちと一緒...

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