第224章 御影星奈がライバルに劣等感を抱かせた

松山守が野太い声を張り上げた。

そして謝部綾人より一足先に休憩室を飛び出した。

目の前の光景をはっきりと目にすると、途端に押し黙る。

戻ってきたのは御影星奈一人ではなかった。

彼女の後ろには、カメラを担いだ大柄な男たちが数人、申し訳なさそうな顔で立っていたのだ。

松山守はその中に見知った顔を見つける。

「颯木さん! どうしてここに?!」

羽瀬響也の黒い短髪は雨に濡れ、その目元は温和で全く攻撃性を感じさせない。

彼は笑みを浮かべて言った。「今日、会社で撮影のテーマがあってね。山でロケハンでもしようかと思っていたんだ。まさか土砂崩れに遭うなんて。御影お嬢さんがいなかったら、俺たち...

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