第229章 世論が逆転した!

 御影星奈の足が止まった。

「玉佩を返しに?」

 もう来たの?

 女の瞳に一瞬驚きがよぎったが、すぐに消え、再び静寂に帰した。

「しばらく待たせておいて」

 そう言って、御影星奈は踵を返して再び歩き出した。

 撮影は停滞していたが、御影星奈が来た途端、スタッフ全員が再び動き出す。

 白川奏は着物を身に纏い、その顔には精緻な化粧が施されているものの、表情や立ち居振る舞いには大きな違和感があった。

 一般人として、昨日の出来事は彼女に大きな衝撃を与えていた。

 そのせいで、今こうして元の場所に戻ってきても、あの滑らかで冷たい感触を思い出さずにはいられない。

 しばらく順応する...

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