第328章 カッコいい御影様

部屋全体が荒れ果てていた。

少女の絶望的な泣き声が耳に響き渡る。

御影星奈は躊躇うことなく大股で歩み寄り、片手で男の襟首を掴んだ。

綺麗に整った精緻な顔立ちは、冷たい色に染まっている。

彼女は力一杯、男を床に投げ飛ばした。

「クソッ、どこのどいつだ……ぐあっ、痛ぇ!」

罵りの言葉も半ばで、男は横顔を踏みつけられた。

一瞬で酔いが大半吹き飛んだ。

傍らでは綾瀬青がうずくまり、その瞳は死んだように虚ろだった。後から入ってきた森夏空が、慌てて彼女のそばに駆け寄る。

少女の雪のように白い肌のほとんどが露わになり、髪は乱れ、右の頬にはくっきりと平手打ちの痕が残っている。

涙の跡が小...

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