第331章 恋愛脳末期

K市。

ベントレーが森家へと続く道を疾走していた。

御影星奈の操作により、三人目の有縁者はすぐに現れた。

今回はこれまでとは少し様子が違う。

相手の背景は、どうやらどこかの駅のようだ。

夜の十一時か十二時頃の駅には人気がなく、白々とした光が少し眩しい。画面には、厚化粧の顔が映し出された。

年は二十七、八といったところで、目尻には魚の尾のような皺が刻まれている。

瞳には驚きが浮かんでいた。まさか三人目の有縁者という称号が自分に降ってくるとは思ってもみなかったのだろう。

珠乃光は景気よくカーニバルを一つ投げた。

「御影様、実は何を占ってもらうか決めてなくて。そうだ、私と源太郎の...

ログインして続きを読む