第336章 御影様がD国に行った?!

D国。

上山瑾の車が到着するや否や、誰かが媚びへつらうように駆け寄ってきてドアを開けた。

男が身を屈めて車を降りると、その後から小柄な女が続く。

「上山瑾、ここ、は……どこなの?」

御影伽耶は不安げな眼差しで、内心の動揺を抱えながら辺りを見回した。

やって来た男たちは皆、背が高く体格も良く、見るからに凶悪な顔つきをしている。女の直感が、彼らがろくでもない連中だと告げていた。

上山瑾は彼女をちらりと振り返る。

その表情は笑っているようでもあり、そうでないようでもあり、大病を乗り越えたばかりの蒼白さを帯びていた。

「来る途中でナビを確認していただろう? ここは国外のD国だ」

彼...

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