第345章 現任:気をつけて星奈ちゃん

「ん?」

「あなたが言っていた上山賢、私だけに手を出したわけじゃないかもしれないわ……私、名家の子息たちが集まるグループに入ってるんだけど、さっき彼らが瀬央の家で幽霊騒ぎがあったって」

 瀬央の家とは、当然、瀬央千弥の家のことだ。

 瀬央千弥は見るだけで苛々する相手だが、もし本当に上山賢の仕業だとしたら、一体どうして?

 御影星奈の表情は、どこか複雑なものになった。

 彼女も余計なことに首を突っ込むつもりはない。瀬央の家が上山賢に何か恨みを買ったのかもしれないし?

 それに確か、以前、瀬央舞香の件で、瀬央千弥の母は上山賢と連絡を取っていたはずだ。

 思考を切り替え、御影星奈は空...

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