第350章 現任の手をつかんだ

野原静葉は呆然とした。

「し、心理的な原因? でも、医者には連れて行ったんですが……」

「お嬢さんは今、眠っていますか?」

 不意に話を遮られ、野原静葉は戸惑いと驚きの表情を浮かべたままだった。

 女性は一歩遅れて首を横に振る。「明日は学校が休みなので、今は父親とテレビを見ています」

「こちらに呼んでいただくことは可能ですか?」

 野原静葉は御影星奈が何をしようとしているのか分からなかったが、言われた通りに長女を呼びに行った。

 少女は痩せて小柄で、栄養失調のせいか髪は黄色くぱさつき、頬はこけ、目ばかりが大きく円らで、どう見ても奇妙な印象を与えた。

 野原静葉は胸を痛めながら...

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