第358章 彼は男配のようだ

御影伽耶は一人、取調室に取り残されていた。

突如錯乱して何をしでかすか分からないため、両手は椅子に拘束されている。

怒りは極点に達しているというのに、それを発散させる術がない。

彼女は甲高い声で叫んだ。

「ここから出たら、あんたたちのこと訴えてやる! こんなの尋問じゃない、ただのリンチよ!」

「早く放しなさい! あんたたちの上司に会わせなさい!」

「千弥、助けて!」

取調室全体に、御影伽耶の怒りと無念に満ちた声が響き渡る。

カチャリ、と音を立ててドアが開いた。

御影星奈が逆光の中に姿を現す。その美しい顔は陰になっていて、表情を窺い知ることはできない。

しかし、その全身から...

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