第364章 悪意のある御影様

陰気が凝縮した巨大な球が、猛烈な勢いで御影星奈へと叩きつけられた。

悪霊の得意げで傲慢な高笑いは、数声も続かぬうちに突如として止まった。

彼は驚愕の表情で、御影星奈が立っていた場所を見つめる。

陰気は四散したが、女は元の場所に無傷で立っていた。

それどころか、興味深そうに眉を上げてこちらを見ている。

その眼差しに宿る冷たさは、自身が放った陰気よりも骨身に染みるかのようだ。

「な、なぜ……あり得ない!」

「その程度の技しかないのか? ちっ、つまらないな」

多くの鬼魂を喰らった悪霊だ、もう少しは強いだろうと踏んでいた。少なくとも十数合は打ち合えるかと期待していたが、大した実力もな...

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