第365章 現任の兄:私のお金はすべてあなたのもの

御影星奈は瀬央千弥の母の弱々しい生魂を掴み、瀬央千弥の元へと向かった。

まずナースに瀬央千弥の母の病室を尋ねたが、着いた時にはもぬけの殻だった。

生魂を喰われたことで、肉体から生命の兆候が消え、救命措置に運ばれたのだろう。

羽鳥理はまだついて来たがったが、御影星奈は容赦なく、休息と包帯の巻き直しに戻るよう追い返した。

緊急治療室の外。

男は暗い表情を浮かべ、口の端には痣ができていた。眉間に深く皺を寄せ、廊下を行ったり来たりしている。

アシスタントは恐る恐るそこに立ち、乾いた声で言った。「奥様はきっとご無事ですよ」

瀬央千弥は取り合わない。

緊急治療室の文字が赤いランプで灯り、...

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