第379章 高嶺の花は恩知らず

御影星奈は、肯定も否定もしなかった。

日向夢海の本来の人相から見れば、彼女の人生には一度災難が訪れる。それを乗り越えられれば、平穏無事な人生を送れたはずだった。

惜しいことに、彼女はもうこの世にはいない。

だが、まあいいだろう。

少なくとも来世は、今より幸せになれるのだから。

もちろん、このことを御影星奈が口にすることはなかった。彼女は目を閉じて仮眠を取り、日向夢海も彼女を邪魔することなく、自己懐疑に陥っていた。

三十分後。

高級車が第一人民病院の前に停まった。

御影星奈は運転手に少し待つよう告げると、人波に紛れて病院の中へと入っていく。

マスクを着けているため、外に見えて...

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