第384章 星奈ちゃんが外でいじめられるのが怖い

男が逆光の中から現れた。

黒いコートを纏い、すらりとした長身。

その端正な顔は冷たい霜に覆われ、一歩進むごとに尽きることのない圧迫感を放っていた。

謝部綾人?

御影星奈の目に驚きが浮かぶ。

「謝部綾人、どうしてここに?」

今日は別の用事があると言っていなかっただろうか?

数名の視線が集まる中、謝部綾人こと謝部綾人は御影星奈の隣まで歩み寄ると、羽鳥奥様と羽鳥美里に氷のような冷たい視線を向けた。

だが、見下ろしたその瞬間、彼の眼差しは水が滴るほどに優しくなる。

「僕が来なければ、星奈ちゃんがいじめられてしまうからね」

羽鳥美里は怒りで顔が青ざめた。

この男はどこまで見当違い...

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