第391章 また彼女を誘惑している

男の声にはまだ、事後の掠れが残っていた。

一対の涼やかな切れ長の瞳は御影星奈を情熱的に見つめ、バスローブの帯は緩く結ばれ、白く広い胸元が覗いている。

「さっきのことはもう言わなくていい。ただの事故よ」

御影星奈は、男の続く言葉を冷たく遮った。

しかし、髪の下で赤らんだ耳朶が、彼女の本当の想いを暴露していた。

謝部綾人は真剣な面持ちで、厳かに言った。「俺が責任を取る」

夢の中の出来事が、ついに現実となった。

今なお男の心臓は「ドクンドクン」と鳴り、先ほど御影星奈が彼に触れた一幕が脳裏に焼き付いて離れない。だが、謝部綾人はそれだけでは足りない、もっと欲しいと感じていた。

漆黒の瞳...

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