第421章 母親を認めさせる

「媚びる」という言葉の使い方は、実に絶妙だった。

 その場の空気は一気に微妙なものとなり、御影の母の眼差しは驚愕から怒りへ、そして最後には傷心とやるせなさへと変わっていった。

 彼女は口を開いて説明しようとする。

「星奈ちゃん、違うの、私はそんな……」

「じゃあ、私が白粥も食べられない貧乏人だとでも?」

 御影星奈の言葉は一言一句が棘を含んでおり、御影の母に一切の面子を保たせなかった。

 これが以前の彼女であれば、とっくに腹を立てていただろう。

 しかし、今日は昔とは訳が違う。

 御影の母は、心の底から後悔していたのだ。

 なぜ自分はあんなにも偏った愛情を注いでしまったのか...

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