第438章 ごめん

上山瑾がJ市へ?

 その知らせは、御影星奈にとって予想外のものだった。

 彼女は目に込み上げてくる複雑な感情を押し殺し、「わかった」とだけ返事をして電話を切った。

 背後では看護師が包帯を巻いてくれている。

「御影お嬢さん、傷の治りは順調ですよ。もしご自宅で手当をしてくださる方がいらっしゃるなら、毎日病院へいらっしゃる必要はなくなりますが……」

 御影星奈は服を着始めた。

 綺麗で白い指が一つ一つボタンを留めていく。長く濃い睫毛が、瞼の下に淡い影を落としていた。

 その横顔の輪郭は流れるように滑らかで、わずかな欠点も見当たらない。

 看護師は顔を赤らめ、胸を高鳴らせた。

 ...

ログインして続きを読む