第487章 彼女は私の婚約者

それを聞いた医師は仰天した。

「綾人様、どうか馬鹿な真似はおやめください! そのようなことに科学的根拠はありません。今回は失明でしたが、次は記憶喪失になったらどうするのですか?」

謝部綾人は何事も気まぐれだ。

恋愛脳の彼なら、本当にそんなことをやりかねない!

自分たちはただのしがない勤め人だ。もし謝部綾人がこの病院で何かあれば、一体誰に泣きつけばいいというのか?

謝部綾人は何も言わなかった。

ただ自分の思考に沈んでいる。

それを見た医師は、彼が本当に常人には考えつかないようなことをしでかすのではないかと、気が気ではなかった。

後で謝部家に電話で知らせよう、と彼は心に決めた。

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