第499章 御影様が狂った

「道観に誰が来たの?」

御影星奈は鋭敏な勘で異変を察知したが、彼女が問い詰めるよりも早く、電話の向こうからは『ツーツー』という無機質な切断音だけが返ってきた。

「どうしました、先輩?」

羽鳥理の胸中に突如として不安が込み上げる。彼は眉をひそめる御影星奈を見つめ、瞳の奥を一瞬過った動揺を必死に押し殺した。

「二手に分かれるわ。あなたは今すぐ富田心恒の元へ向かって」

御影星奈は冷ややかに命じると同時に、封魔剣を取り出した。

刀身が鋭い光を反射させる。羽鳥理は頷いた。

「了解です」

この状況下で理由を問うのは野暮というものだ。

羽鳥理は足早に出口へと向かったが、敷居を跨ごうとした...

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