第508章 恋人はついに兄妹となる

白川結愛は、諭すような口調で言った。

彼女の言うことはもっともだ。まともな恋愛関係において、嘘や欺瞞はあってはならないものだ。

だが、白川結愛の目から見て、御影星奈と付き合っている間の息子の振る舞いは、いささか……器が小さいと言うべきものだった。

いい歳をした大の男が、ことあるごとに猫を被ったり、被害者ぶったりしてどうするのか。

これは決して、白川結愛が偏屈な見方をしているわけではない。

策を弄して手に入れた愛情など、長続きするはずがないのだ。

人と人との結びつきは、何かしら相手を惹きつける点があるからこそ成立する。

白川結愛は、自分の息子の最大の武器はその顔だけだと思っている...

ログインして続きを読む