第543章 負け犬はまさか自分?

その言葉は、紛れもなくライブ配信を見ている上山賢に向けられたものだ。

なぜ御影星奈にそれが分かるのかと問うのは野暮というもの。彼女は彼という人間を熟知している。上山賢ならば必ず、自らこの配信の一挙手一投足を監視しているはずだからだ。

瀬央千弥が足止めを食らっているのを見て、今頃は次の救出策を練っているかもしれない。

だが、彼の頭の回転がいかに速かろうと、今日、御影星奈は奥村美里をこの場で「抹殺」するつもりだ。その悪意を、芽のうちに摘み取るように。

そもそも奥村美里は、特殊管理部門に入り込むために自身を囮とし、多くの悪事に手を染めてきた。

中でも、運気が強く家柄の良い男に取り入ること...

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