第553章 あなたと離婚します!

「新しいお母さん?」

御影安は首を傾げた。

御影星奈のその言葉は、明らかに彼に向けられたものだった。

母親は一人しかいないはずなのに、どうして「新しい」のが増えるというのか。

幸いにも、御影星奈も自分の発言が唐突すぎたことを自覚していたようで、慈悲深く付け加えた。

「つまり、御影安。あんたにはもうすぐ継母ができるってこと。それから……」

言いかけて、御影星奈の視線が御影の母へと移る。

ここ最近の心労と苦難のせいで、かつての手入れの行き届いた顔立ちは見る影もなく弛み、眉間には深い疲労が刻まれている。ピンと伸びていた背筋も、今や見る影もなく曲がっていた。

昔日の栄華を誇った貴婦人...

ログインして続きを読む