第563章 亀のようだ

「清虚真人」は絶え間なく御影星奈へ攻撃を仕掛けてくる。

一階の行動範囲は狭く、至る所が破壊され、瓦礫の山と化していた。

御影星奈は松山守たちを巻き込まないよう立ち回るが、それでも余波は彼らに及んだ。

三人は素早く身をかわすが、不運にも気絶していた羽田佳奈は黒い霧に完全に侵食されてしまった。

彼女の体から腐敗臭が漂い始める。御影星奈の目には、羽田佳奈特有の命数が黒霧にすべて食らい尽くされる様がはっきりと映っていた。

御影星奈は眉をひそめた。

すぐさま気を取り直し、彼女は羽田律の方向へ疾走する。

その時、羽田律は恐怖のあまり完全に呆然としていた。

正気を失い座り込むその顔は、粉末...

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