第572章 壁ドンした

上山賢はそれで御影星奈を脅そうとした。

だが、相手が悪かった。御影星奈を誰だと思っているのか。

星奈は見るも無惨な愚か者を見るような冷ややかな視線を上山賢に向けた。その傍らでは、女の悪霊が揉み手でもしそうなほど卑屈な態度でへつらっている。

「御影様、何かご用でしょうか? 何なりとお申し付けください。汚れ仕事でも何でも……」

元々、彼女は道観の裏林で休息をとっていただけなのだ。それがどういうわけかこの女に見つかり、問答無用で『愛の鞭』という名の鉄拳制裁を食らった。結果、こうして大人しく従う羽目になったわけだ。

従わなければどうなるか? 殴られるだけだ。

彼女にマゾヒストの趣味はない...

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